ホートク緑化工法は、有効利用が困難であった産業廃棄物である浄水場の沈泥ケーキに保水団粒形成剤とつなぎ材の短繊維を混入することにより生育基盤材として再利用を可能にしたリサイクル緑化工法です。 従来工法の自然土壌を用いた客土吹付工では困難であった植物の生育に適した団粒構造を有し、耐侵食性に優れた厚い生育基盤の造成を可能にしました。 また、新たに開発した植生用袋状マットに注入することでホートクマット緑化工法(客土注入工)としての応用が可能であり、河川やダム湖湛水面の護岸緑化に適用できます。 植生用袋状マットは編目の目合いが広いため、双子葉植物の木本類や草本類などのさまざまな植物を導入することができます。 また、一部生分解糸を使用しているため、木本類の生長を阻害しません。
1:0.8 勾配までの膨軟土から硬質土に適用できます。また、植生用袋状マットを用いることで、河川やダム湖たん水面(水位変動域)の護岸への適用も可能です。

ホートク緑化工法・ホートクマット緑化工法の特長

  • 産業廃棄物である浄水場の沈泥ケーキを生育基盤材として使用するため、環境負荷低減効果に優れています。
  • 保水団粒形成剤を混入することで、理想的な団粒構造を有す生育基盤を造成できます。
  • 短繊維を混入することで、耐浸食性にきわめて優れた生育基盤を造成できます。
  • 一度で3cm以上の厚い生育基盤を造成できます。
  • 専用の植生用袋状マットに注入することでホートクマット緑化工法(客土注入工)として応用が可能であり、河川やダム湖湛水面の護岸緑化に適用できます。

施工システム


■ホートク緑化工法

■ホートクマット緑化工法

標準配合

材料名称規格単位数量備考
生育基盤材 ホートクソイル L 3,280
つなぎ材 ホートクファイバー kg 60
接合剤
保水団粒形成剤
用水
ホートクシード100
ホートクシード200
kg
kg
L
9
1
2,300~2,600