当工法は、建設副産物である現地発生土や伐採木・抜根チップをのり面緑化工の主材料として利用することが可能なリサイクル型緑化工法です。
専用のプラントシステムと短繊維混入による高い耐侵食性を主な特長とし、高い施工性と良質な生育基盤を提供することを可能とした『環境配慮型短繊維混入高機能吹付緑化工法』です。

国土交通省 NETIS登録番号 TH-020031-VE【本NETIS登録技術は、2017年4月20日に掲載終了】

オールグリーニング工法の特徴

  • 生育基盤中に短繊維を混入することで、非常に高い保持性・耐侵食性を確保
    高い保持性を有する生育基盤であるため、吹付造成で最大50cm厚さの生育基盤の造成を可能とし、のり枠・アンカー受圧板などの構造物の全面被覆や木本類の生育に適した厚い生育基盤の造成に対応します。 また、施工地における建設副産物の発生量に見合った吹付厚さの設定を行うことで発生量の大部分をのり面に還元し、産業廃棄物処理量の大幅な減量を可能とします。
    高い耐侵食性を有する生育基盤は、1:0.5程度までの急勾配のり面へ対応するとともに、施工条件によって菱形金網などの緑化基礎工を省略し、コスト縮減・施工性向上が可能です。
  • 生物多様性に配慮した施工方法にも対応
    播種量を低減し周辺植物の侵入による早期自然回復を緑化目標とする施工地においては、長期にわたり裸地状態が継続する条件下でも生育基盤の侵食・流亡が非常に少なく、 短繊維により飛来種子などの定着性が向上することで植生遷移の進行を促し、緑化目標達成に寄与します。
  • 建設副産物の種類・発生数量・施工規模に応じた専用プラントを使用
    伐採木・抜根の粉砕物および現地発生土など、使用する建設副産物の種類・発生数量・施工規模に応じた専用プラントを使用することで高効率な施工を可能とします。

施工システム

大量搬送対応型
省スペース対応型

用途

建設副産物の有効利用
砂質系現地発生土、伐採木・抜根の有効利用を図る必要があるのり面緑化
吹付法枠・アンカー受圧板等のコンクリート構造物全面被覆および樹林化
  1. 周辺自然の環境との調和を図るのり面緑化
  2. 樹林の生長に適した厚い生育基盤の造成
  3. 耐浸食性に優れた生育基盤が必要な立地条件におけるのり面緑化